23 m²
この架空の名前は、ハリウッド風の反逆の象徴です。「alias men （偽名の人々）」は、多くの映画作品にその名を連ねると同時に、所有もしないことを意味します。スポットライトから離れ、その名をクレジットから外してほしいと願う作家とも言えるお客様には、メタリックな装飾を施した木を特色としたこの客室でおくつろぎいただけることでしょう。
明るいアズールの色彩はカリフォルニアの澄み切った青い空を連想させます。
緑青付けされた金、絹のように柔らかいベルベット、そして豪華な照明によって、高級感あふれた心地よい温かさを提供します。魅惑的な逃避行をして、自分のための脚本を仕上げるのに理想的な空間です。
18 m²
新しいことがお好きなお客様に特にこの客室をお勧めします。プロスペル・メリメは、骨董品と作り話で19世紀のフランス文学史に残る文豪となりました。L’Estrange（レトロンジュ）という名前の背景には、アカデミーフランセーズの会員であるメリメが、架空の作家 Clara Gazul（クララ・ガズール）の翻訳家に成り済ましているとうわさされましたが、... これも、彼の多くののペンネームの一つである。
客室のカリスマに満ちた感触、これはこの荘重な人物のエレガンスを反映し、優美なモチーフや模様を施した厳選された布地、これらにはラバリエール（蝶結び）、 ダマス久ク織のサンゴ、そしてブロンズ色や金色の幾何学的模様が含まれ、一点の曇りもない磁器の波模様へのコンテンポラリーなコントラストとなっています。このシックな優美さは、巧みな魔法によってサプライズの要因と変化します。L'Estrange の客室は客人の心を奪い、マレ地区の通りや屋根、そして人々の生活を見下ろすバルコニーへと誘います。同地区に密接に息づく空間でありながら、同時に遥か彼方に感じる不思議な客室でもあります。
21 m²
この部屋の名前は、小説家のオノレ・ド・バルザック（Honoré de Balzac）が若い時代の作品に使用したアナグラムを由来としています。1822年から1827年に執筆された文豪バルザックの作品からの名言は、文学愛好者たちに楽しまれています。
この客室の壁紙に文豪の残した落書きや斜線で消されたりした跡はなく、まるで、壁のグラフィックデザイン模様の折り紙作品を取り崩したように、白紙のページとしてのお部屋があるのみです。しかし、わずかなオレンジ色や木彫りのパネル、そして青柳色のベルベットの壁飾りが、鮮明な幻想の世界へと連れ出してくれます。
25 m²
因襲打破とも言えるジムモリソンのL.A. ウーマンのメロディーを思い浮かべてください。お部屋に取り付けられた大理石一面に散りばめられた模様が効果的です。ここでは、セラミックの反復や調和の取れた木製建具がロック音楽のムードに伴ってクラッシックな雰囲気に衝撃を与えます。
対照的な建材が、エメラルド色のベルベットに深みのある甘美なコードを奏でて、立体感のある効果を創出します。
28 m²
淡いアーモンドグリーン色を背景に、スタイリッシュな渦巻き模様の装飾は、アカデミーフランセーズの会員、プロスペル・メリメの創作による二重の変装、クララ ガズルを思い起こさせます。
Inès Mendoに名をはせたクララは、非常に女性的な異国情緒の創作に秘める、劇作家メリメの虚栄心がまず顕著になります。この部屋の素晴らしい魅力は、屋根裏という隠れた場所にある部屋の設置でしょう。木彫りの渦巻き模様、あふれるようなパッチワーク、タイル模様が施されたセメント壁、ガラスのベルを象ったテーブル、ケージで囲った照明器具、光沢仕上げの梁は完璧な調和の美しさを演出します。
39 m²
サン ジョン・ペルスが使った多くのペンネームの中で、慎ましいエレガンスの最高峰とも言える、このスイートルームにサン レジェール レジェールと名付けました。モグラ色の皮革に施されたタングラムのパズルが綿密で幾何学的な形となって、優美な雰囲気のチャコール色のベルベットに融和します。
ケージを象った一連のペンダント照明が、想像力を掻き立て、この部屋のコンテンポラリーな詩的情緒をさらに高めます。ギユミット通りとサン・クロワ・ラ・ブルトヌリ通り両方に面する窓から日差しが降り注ぐこのスイートルームは、中庭を見下ろす隠れたバルコニーが備わり、日常を忘れて楽しむご滞在に最適です。
39 m²
催眠術にかかってしまうような眼差しとイグアナのような容姿を持つジェイムズ ジュエルの他に最適な舞台の伝説的人物がどこにいるでしょうか。だまし絵の渦巻き型になった数多いシルクフラワーから発想する審美眼のある人物です。
アームチェアを独り占めして座りリラックスする間、明るいリズムのコードをハミングするアーティストです。もちろん、窓を開けて活気あふれるマレ地区の中心街を見て楽しんだりもできます。輝くようなスイートルームは大胆なカドミウムイエローの色彩で装飾され、木彫りのパネルをふんだんに使って、正統な優美さにあふれる宝庫を演出しています。
38 m²
エドワード3世の時代から、ジョン・ドウという名前（「名無しの権兵衛」）が使用されてきました。自分が誰であっても関係なく、誰にでもなれるのです。匿名でこっそりとスイートルームに滞在できる格別な喜びを味わってください。真珠、ピクセル効果のグラフィック、ロマンチックな木材仕様、むきだしコンクリートの調和が、あなたの足跡を消し去り、16世紀の快楽主義を演出します。
シルクのようなシルエットがミステリーに満ちた影を落とし、大胆なミニマリズムの金属的なエコーを奏でる一方で、オパール色のベルベットが、甘い50年代を彷彿させる照明を包み込みます。パリの屋根を見渡す完璧に美しい景観を唯一のコンパスにして、安らかで神秘的、上品さにあふれた夢の旅路に出発しませんか。
